MacWorld Expo New York の Key Note は当初発表されていた Satellite による Jobs の Key Note の予定が一変し、Jobs が会場に現れました


しかし、2 時間に及ぶ Key Note には真新しいものや、名言もなく、Key Point は

今後も Apple を支持しても全く心配のないこと。

iMac を中心とした新製品が如何に高性能で斬新かつ今後の標準となり得る Hardware であるかということ。

9〜12 月に出荷予定 (有料) の MacOS8.5 (Allegro) の説明。

という 3 点に集約できます。

第一の「今後も Apple を支持しても全く心配のないこと。」では
Hierarchy Skepticism (従来の細かい商品の階級分けに対する懐疑的な視点) から商品を以下のような単純な構成とすることによって明確な性格付け、Policy を持った製品開発を行っていくことに絶大な自信を持っていると主張しています。

  Consumer Prosumer
Desktop iMac G3DT/MT
PowerBook 注 1 G3PB
注 1:
Consumer Use 向け PowerBook は 99 年 1〜3 月に予定されています。
つまり、現行の G3PB よりも安価な G3PB が出てくるということになります。

この商品開発戦略の変更の解説は以下のような 5 つの Point に力点をおいて行われました。

1:Survivability (確実な生存能力)
2:Stable Business (安定した経営)
3:Product Strategy (確固とした商品戦略)
4:Application (優秀な Software)
5:Growth (成長性)

1:、2:は証明済みなので省略します。

3:は Consumer、Presumer の各々 Power Book と Desk Top (MiniTower を含む) の Model を投入し、この 4 種類に固定する。603/604 時代には 17 種類もあり、例えば PPC7300 と 7600、8600 は何に向いた機種なのか販売する側も説明に窮する状態だった。Presumer Use Power Book は現在の Power Book G3 であり、99 年 1st Quoter には Consumer Use Power Book を発表する。


4:iMac を発表した 5/6 から 9 週間の間に 177 種類の Application Software が iMac 用 (Personal/Edutaiment) に名乗りを上げており、Kid Pix などの往年の名 Soft が Power Up して Come Back する。


5:は Unique Asset 戦略と名付けられた Apple の方針で、Bland、Install Based、Design、Simplicity を標語に、製品を維持していくというもの。
Bland とは勿論、Apple と言えば最高の Personal Computer という Image を死守することであり、Install Based とは標準で MacOS、Internet Software、基本 Personal Software を Preinstall していて電源 On と同時に使用できる状態にしていること、Design とは他社のどこにもない独自の Design を維持することであり、Simplicity とは Software のみならず Hardware Connection までをも含めた分かり易い操作性ということです。

この Design の説明で以下のような例がありました。10 年前まで平均的な American は「1 個」の腕時計しか持っていなかったそうです。しかし現在では (Screen に Casio G Shock が 7 個映し出されて爆笑) 平均 7 個持っているのだそうです。あくまでも、あくまでも Jobs の Dream (夢) ですが……(Screen に iMac が 7 台映し出されて場内大爆笑)……こんなことになるのも Design がなせる技なのです。」……iMac 7 台持って何に使うのか知りませんが(笑)、確かに「Computer も TPO に合わせてお洒落してはいけないの?」と言わせるのも Desgin 次第というわけです。

2:の Preinstall Software には MacOS8.1 の他に A.O.L. (America On Line)、MSIE (Microsoft Internet Explorer) 4.01、(MOE) Microsoft Outlook Express が入ってきます。

JISMUG は Member の基金で運営されている Web Page であって、Maker の広告料で運営されている Media ではありませんから、本音で私見を言えば、A.O.L と MOE には触らない (使用しない) でください。
この 3 本の Software にはどれにも E Mail Software が含まれていますが、どの E Mail Software も日本の User にとっては良いものではなく、辛い目に遭います。

まず、A.O.L. ですが、前 Version では日本語の Mail を作成できず、添付 File の処理にも問題がありました。
新 Version で、これらの欠点が直ったのかどうかの報告はまだありません。
MSIE と MOE の E Mailer は現在の日本語の E Mail の標準書式とは異なる日本語の E Mail 書式で送り出すようになっており、この異端の設定を標準設定に戻さずに友人や Mailing List に E Mail してしまう初心者が相手に迷惑をかけて非難される事件が相次いでいます。
設定を変えれば問題はありませんが、JISMUG でも早いうちに両 Software の設定法の解説 Page を作りますので、暫くお持ちください。

Internet Browser としての MSIE 4.01 は非常に優れたものになっています。Window 左側の Index で開閉する Search や Favorite Bookmark は非常に使い易く、Color は ColorSync に同調して (Mac 仕様のみの機能) 旧 Version で問題のあった Color Matching が大幅に改善されています。
JAVA の Speed が速いことも Netscape 4.01 よりも優れている点でしょう。
また、これは TIPS に入るものですが、j と入れて URL 左の Triangle Button を Click すると http://j で始まる、過去に行ったことのある URL の一覧表を表示して、http://jismug.com を簡単に拾い出すことができます。ただし、この機能を利用するには History File を消さずに (Cache File は消しても良い) 使い続ける必要があり、History File が膨らんで Fragmentation を起こす欠点はありますが……。
顕著な欠点は、GIF Animation の Time Line Control が未だに Support されておらず、どの GIF Animation も As fast As Possible でグルングルン、ブルブル動いてしまうことです。
ざっと使用した感じでは GIF Animation と E Mailer 以外に欠点はないようで、GIF Animation さえ我慢すれば (今後は JAVA や DHTML 化されていくでしょうから) Netscape よりも優れていると言えます。
……しかし、Jobs が一押し (My Choice とJobs は強調しました) の Microsoft に未だ懐疑的な他の Paneler は (Microsoft の Paneler を除いて) MSIE を操作する前に、一呼吸おいて向きなおり「My brother's choice!」と一様に「Brother's」を間に入れているのが笑いを誘いました。

……2 時間に及ぶ Jobs の Key Note に何一つ感動的な名言なかった今回の Key Note の中で、この「My brother's choice!」が流行るかも知れませんね(^^;)。

iMac は既に $1,299 という価格で 8 月15 日より一斉に User への配送が開始されますが、2HD Floppy Disk と互換性を持つ 120MB Floppy Disk ($50/3 Pack) を用いる 3M Imation Super Disk Drive ($150)、IO Mega ZIP Drive、SyQuest SparQ、HP Ink Jet Printer、Connectix Qcam が USB Connector 化され、Imation SDD、I/O Mega ZIP Drive は iMac の Design に合わせた半透明 Model の Demo' が行われていました。

USB と Serial または SCSI への変換 Cable はなく、ADS社から 2 USB Port の PCI Card、PCMCIA Card、4 Port Hub が供給されます。

MacOS 8.5 (Allegro) の目玉は 3 つ。

第一に Finder が Simple Text File であろうと、Claris Works File であろうと、文章の入った File 全てを検索して、Internet の Search Engine のように該当する文字列を含む File を全て Pick Up してくるようになったことです。日本語仕様では「ことえり 2」の文節解析機構を利用しますので、漢字入力は他の FEP がこの機構に対応するまでは「ことえり 2」を用いないことには、この Finder の機能は使えません。

第二に従来、Geneva と Chicago のみ内蔵されていた System Suitcase の System Font に Osaka が入ってくることで、U.S. 仕様の MacOS 8.5 Machine でも日本語 Web Page を閲覧できるようになります。ただし、漢字入力機構を持たないので、U.S. 仕様の MacOS8.5 で漢字入力を行うには Language Kit が必要です。

第三は Open Transport が完全 PPC Native 化され、Windows95NT の 100BaseT Ethernet よりも高速になります。Compaq Pentium/400MHz Machine と G3/300MHz Machine とで 150MB の 単一 File を Steve と Phil が同時に転送してみせた会場での Demo' では、最初は配線 Miss で動きませんでしたが(笑)、MacOS8.5 は 13sec、Win95NT は 17sec かかっていました。

2 時間に及ぶ Key Note は、Disney の Video、Edutaiment DVD の Demo' (Pop Up Control Panel は高機能です)、Microsoft の Apple との蜜月宣言を除けば以上のような内容で終了しました。今回の名言は「My brother's choice!」でしょうか(笑)……確かに MacOS を意識して専用機能を盛り込んだ作りという MSIE の出来は良かったです。


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